聖ペドロ・ノラスコに現れる聖ペトロ
画家 フランシスコ・デ・スルバラン →Saint Peter Nolasco’s Vision of the Crucified Saint Peter / プラド美術館(マドリード)
逆さの十字架の人物と、白い服でひざまずく人物。二人の顔を結ぶ線を追うと、奇妙に見えた配置が、言葉を交わすための近さに変わってきます。
何が描かれているか
右でひざまずいているのは、メルセス会を創設した聖ペドロ・ノラスコです。その前に、逆さに十字架へかけられた使徒ペトロが現れています。同じペドロという名をもつ二人ですが、別の時代に生きた人物です。
作品の見どころ
ペトロの頭は床の近くにあり、ノラスコは顔を低く傾けてそちらを見ています。二人の間に明るい雲が入り、部屋の奥行きや周囲の物は見えません。体の描き方は生々しいのに、場所の手がかりが消えているため、夢のような対面になります。
制作背景
伝承では、ローマのペトロの墓へ行けないことを嘆くノラスコのもとへ、ペトロが現れ、スペインでの働きを続けるよう告げました。セビーリャのメルセス会修道院の回廊に並んだ、創設者の生涯を伝える連作の一枚です。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《聖ペドロ・ノラスコに現れる聖ペトロ》/聖ペドロ・ノラスコに現れる聖ペトロ — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
全景を使用。比例縮小以外の切り抜き・色補正はしていません。
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