人々の視線の先で、白い布の上の赤ん坊が明るく光ります。手前の羊まで見つけると、《子羊》で一頭だけを描いた画家が、同じ姿を物語の中にも使っていることに気づきます。
何が描かれているか
マリアが布を持ち上げ、集まった羊飼いたちに幼いキリストを見せています。人々は半円をつくって赤ん坊を囲み、手前には脚をまとめられた羊。上では天使たちが楽器を持ち、金色の雲に浮かんでいます。
作品の見どころ
羊飼いたちの顔や手を順に見てみてください。ひざをつく人も、身を乗り出す人もいます。その動きはみな中央の赤ん坊へ向かい、白い布が目印のように輝きます。下の羊の毛と、人々の衣の布の違いも描き分けられています。
制作背景
《受胎告知》と同じく、ヘレスの修道院の祭壇画の一部でした。グルノーブル美術館は、赤ん坊を包む白い布に、のちの受難で使われる布の予告を読んでいます。喜ばしい誕生の場面にも、キリストの将来を重ねて見る解釈があるのです。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《羊飼いの礼拝》/羊飼いの礼拝 — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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