人々が集まる下の段から、雲の上へ目を上げてみてください。高さ約4.9メートルの大作は、一人の聖人を中心に、地上の学校と天上の世界をつないでいます。
何が描かれているか
中央の雲の上に立つのが、神学者トマス・アクィナスです。周囲には本を持つ教会の学者たち。さらに上にはキリストや聖母らが現れ、下には黒と白の修道服の人々や皇帝の一団がひざまずいています。
作品の見どころ
下の段の中央には、文書と学位を示す帽子が置かれています。その真上にトマスが来るため、地上の学問と天上の知恵が一本の縦の線で結ばれます。人が大勢いても、段を一つずつ見れば構成を追えます。
制作背景
セビーリャのサント・トマス学院の創設を記念するために依頼されました。下の左には創設者ディエゴ・デ・デサ、右には皇帝カール5世が描かれています。修道院のための絵には、祈りだけでなく、学校の来歴や支援者を示す役目もあったのです。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《聖トマス・アクィナスの栄光》/聖トマス・アクィナスの栄光 — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
全景を使用。比例縮小以外の切り抜き・色補正はしていません。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。