縫い物の手を止めた少女のそばに、小さな器や布が置かれています。幼い聖母の伝承を描きながら、17世紀のセビーリャの暮らしも入り込んでいる絵です。
何が描かれているか
少女の姿の聖母マリアが座り、ひざの上に縫い物を置いて上を見ています。左右には器や裁縫道具、足元には布の入った籠。上方のカーテンが開き、小さな天使たちが顔を見せています。
作品の見どころ
少女の手元だけでなく、その周りの何も置かれていない場所も見てみてください。器や籠は互いに離れているため、形がよく分かります。人を描く絵でも、一つずつ物を見せる静物画のような目配りが働いています。
制作背景
マリアが子どもの頃、エルサレムの神殿で祈りと縫い物に励んだという中世の伝承に基づきます。メトロポリタン美術館は、そこに当時のセビーリャの陶器や織物が描かれている点も説明しています。遠い聖なる物語に、身近な道具が橋を架けています。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《幼い聖母》/幼い聖母 — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / CC0 1.0
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