13世紀後半(制作年代には異説)
年齢不詳

聖フランチェスコを伴う荘厳の聖母(アッシジ)

画家 チマブーエ →
Madonna in trono col Bambino, angeli e san Francesco / 聖フランチェスコ聖堂・下堂(アッシジ)
聖母子せいぼしを囲む天使のそばに、傷のある手を見せる聖フランチェスコが立つ。

何が描かれているか

聖母が玉座に座り、幼子おさなごキリストを膝に抱く。四人の天使が左右から玉座へ手を添え、右には修道士しゅうどうしの衣を着た聖フランチェスコが立つ。荘厳の聖母とは、聖母子を堂々とした玉座の上に示す形式をいう。
聖人は本を抱え、傷のある手を胸に置く。この傷は、キリストの受難に対応する傷として表される「聖痕」である。聖母子と天使の集まりに、聖堂にゆかりのある聖人が加わる。

作品の見どころ

天使の顔の傾かしきと、玉座へ伸びる指を見比べたい。左右に二人ずついるが、全員が同じ姿勢ではない。手前の天使の身体が玉座に重なり、青い背景の前に人物の奥行きをつくる。
一方、フランチェスコは少し離れて正面を向く。飾りの多い玉座と質素な修道服の対照が目を引く。聖人の細い顔や裸足をたどると、天使とは異なる人の存在が浮かび上がる。

制作背景

聖堂の下階にあたる下堂の壁画で、チマブーエと工房の仕事として扱われる。制作年代には異説があり、ここでは13世紀後半の作品として紹介する。
2023年に始まった保存修復を経て、2024年2月に公開された。掲載画像は修復後と説明される複製ふくせいである。以前の写真と見比べる際は、保存状態の違いにも注意したい。

作品情報

材質・技法
壁画(フレスコ)
作者
チマブーエと工房
所在
聖フランチェスコ聖堂・下堂(アッシジ)

出典・画像について

画像:Cimabue and workshop《聖フランチェスコを伴う荘厳の聖母(アッシジ)》/The History Blog / Wikimedia Commons(撮影者名の記載なし)
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-02 確認)
画像の全範囲を保って縮小・JPEG再保存。色補正・修復・反転なし。Commonsで2023–2024年修復後と説明された画像。撮影日不明。忠実な複製の権利の扱いには法域差があります。
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