1290〜1300年頃
年齢不詳

サンタ・トリニタの聖母

画家 チマブーエ
Santa Trinita Maestà / ウフィツィ美術館
玉座の奥行きと八天使の配置で、聖母子せいぼしを荘厳に見せた。

何が描かれているか

中央の聖母が幼子おさなごキリストを膝に抱き、八人の天使が大きな玉座の両側に並ぶ。聖母は右手で幼子を示し、幼子は祝福の手を上げる。玉座の下には旧約聖書の預言者が描かれ、親子を囲む世界が上下へ広がる。
玉座の脚や段を見ていくと、平らな金地の中に複雑な奥行きが組み立てられている。天使は同じ位置に横一列で並ぶのではなく、前後に重なって立つ。

作品の見どころ

聖母の衣と天使の翼には色と金の細かな模様が重ねられる。装飾は人物を隠すのではなく、顔や手の明るさを際立たせる。視線は翼の色から玉座の線をたどり、自然に中央の幼子へ戻る。
下の小さな預言者は、単なる余白の飾りではない。旧約聖書の言葉を持つ彼らを聖母子の下へ置き、過去の予告と目の前の誕生を結びつける。

制作背景

ウフィツィ美術館は1290〜1300年頃とし、制作年代には議論があると説明する。元はフィレンツェのサンタ・トリニタ聖堂に置かれた大きな板絵で、高さは約3.8メートルに及ぶ。ここでは後期の仕事として慎重に位置づける。
伝統的な金地の聖母子像を保ちながら、玉座の深さ、衣の明暗、表情の柔らかさを探る。

作品情報

材質・技法
テンペラ・金、板
所蔵
ウフィツィ美術館
位置づけ
玉座の奥行きと八天使の配置で、聖母子を荘厳に見せた。

出典・画像について

出典:www.uffizi.it 公式記録2026-09-23 確認)
画像:Cimabueサンタ・トリニタの聖母》/サンタ・トリニタの聖母 — Cimabue / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-23 確認)
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