ピラミッドもギリシア神殿もゴシックの教会も、一つの眺めに。手前の高い柱では、建築家が大きな本の上に横たわっています。
何が描かれているか
幕の向こうに、さまざまな時代の建物が広がっています。奥にはエジプトのピラミッドと神殿、右にはギリシア風の神殿やローマの水道橋、左手前の森には尖塔のあるゴシックの教会。現実の一都市を写した眺めではありません。
作品の見どころ
右手前の柱の上にいるのが、題名の建築家です。大きな建築図案の本に体を預け、横たわっています。人物があまりに高い場所にいるため、向こうの大建築も、頭の中に浮かぶ眺めのように見えてきます。両側の幕は、その空想を舞台のように縁取っています。
制作背景
注文主は建築家イシエル・タウンでした。人物の下の柱には、コールとタウンの名が記されています。ただし、タウンは完成作の受け取りを断ったとトレド美術館は説明しています。異なる時代の建築を集めた夢には、注文主との現実の関係も刻まれています。
出典・画像について
画像:トマス・コール《建築家の夢》/建築家の夢 — Thomas Cole / Wikimedia Commons(所蔵:トレド美術館), 1949.162
全景を比例縮小しています。
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