キャッツキル川の眺め―初秋
画家 トマス・コール →View on the Catskill—Early Autumn / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
穏やかな川辺にも、煙突や柵、切り株があります。鉄道のために木が伐られることを嘆いたコールが描く、人と自然の釣り合いです。
何が描かれているか
木々の間を流れる川の奥に、キャッツキルの山並みが広がっています。手前の岸には人々がいて、水面には木や空の色が映っています。左右の暗い木立が眺めを囲み、中央の明るい空と川へ目を導きます。
作品の見どころ
一見すると、人の手がほとんど入っていない風景にも見えます。けれど家の煙突から上がる煙、木の柵、斧で切られた木の株をたどると、暮らしの跡が見つかります。館はこれらを、人と自然が調和している手がかりと説明しています。
制作背景
コールは1837年、支援者ジョナサン・スタージズへの手紙で、鉄道建設のためにお気に入りの場所の木が伐られていることを嘆きました。この穏やかな景色も、開発の進む時代に描かれています。静かな川辺の中の小さな切り株が、その背景を知ると違って見えてきます。
出典・画像について
画像:トマス・コール《キャッツキル川の眺め―初秋》/キャッツキル川の眺め―初秋 — Thomas Cole / The Metropolitan Museum of Art; Gift in memory of Jonathan Sturges by his children, 1895, 95.13.3
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