枯れ木のある湖(キャッツキル)
画家 トマス・コール →Lake with Dead Trees (Catskill) / アレン記念美術館(オーバリン)
静かな湖の前で、葉を失った木が白く光ります。二頭の鹿や沈む太陽までたどると、静けさの中にある動きや、時の移ろいにも目が向きます。
何が描かれているか
湖のほとりで、大きな枯れ木が枝を曲げています。奥には緑の森が続き、右の山際には夕日が残ります。枝葉のない木肌だけが明るく浮かび、静かな眺めの中に少し不穏な気配を置いています。
作品の見どころ
木の根元には二頭の鹿が描かれています。なめらかな水面と、折れ曲がる枝や倒木の線。その違いを追うと、穏やかさと荒々しさが一つの風景に収まっていることに気づきます。枯れ木を何か一つの象徴と決めなくても、夕暮れとともに移り変わる自然を感じられます。
制作背景
1825年、24歳のコールはハドソン川を上り、この地方で写生しました。本作は同年、ニューヨークの店の窓に並べられ、画家たちの注目を集めた三点の一つです。この絵を買ったのはウィリアム・ダンラップ。風景画家として知られていく転機となった作品です。
出典・画像について
画像:トマス・コール《枯れ木のある湖(キャッツキル)》/枯れ木のある湖(キャッツキル) — Thomas Cole / Wikimedia Commons(所蔵:アレン記念美術館(オーバリン)), 1904.1183
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