1835〜1836年頃
33〜35歳頃

帝国の推移:帝国の絶頂

画家 トマス・コール →
The Course of Empire: The Consummation of Empire / ニューヨーク歴史協会
湾は白い建物と祝祭の群衆で埋まりました。連作れんさくで最も華やかな場面ですが、この繁栄が到達点ではないことを、次の絵が明らかにします。

何が描かれているか

湾を囲むように白い建物が立ち並び、舟や人々、飾り布が水辺を埋めています。橋の上では支配者を迎える行列が進み、巨大な彫像が都市を見下ろします。五点の連作の中央に置かれた、帝国の繁栄の場面です。

作品の見どころ

前作の大きな木々や広い草地を思い出すと、眺めの変わり方に驚きます。建物の列が奥へ重なり、自然の形を覆っています。この一枚だけは他の四枚より大きなカンヴァスが使われ、建築も群衆も連作の頂点にふさわしい密度で描かれています。

制作背景

都市の構想には、コールがロンドンで見たターナーの《カルタゴを建設するディド》も関わっています。ただ、豪華さを無条件にたたえた絵ではありません。公式解説によれば、コールは富とぜいたくへの警告としてこの都市を描きました。美しさに目を奪われることと、その危うさを読むことが重なります。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ニューヨーク歴史協会
目録番号
1858.3

出典・画像について

画像:トマス・コール《帝国の推移:帝国の絶頂》/帝国の推移:帝国の絶頂 — Thomas Cole / Wikimedia Commons(所蔵:ニューヨーク歴史協会), 1858.3
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commonsの複製画像の説明(画像情報:2026-10-16 確認)
全景を比例縮小しています。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。