帝国の推移:牧歌的な状態
画家 トマス・コール →The Course of Empire: The Arcadian or Pastoral State / ニューヨーク歴史協会
羊を追う人、踊る人、煙を上げる神殿。前の絵の荒々しい湾には、自然の中で働き、楽しむ人々の暮らしが育っています。
何が描かれているか
空が晴れ、草地には羊の群れと人々が見えます。右では笛に合わせて踊り、奥の丸い石の建物からは煙が上がっています。五点の連作の二枚目。狩りの場だった土地に、農耕や牧畜、音楽や建築が現れました。
作品の見どころ
小さな人々は、木陰や水辺にゆったりと散らばっています。建物ができても木々は大きく残り、湾も山もよく見えます。次の《帝国の絶頂》で建物と群衆が土地を埋めることを思うと、ここでは人間の営みが風景の中に収まっているのが分かります。
制作背景
コールはこの段階を、人と自然が理想的に釣り合った社会として構想しました。公式解説は、クロード・ロランの穏やかな田園風景からの影響を挙げています。発展の物語でありながら、最も大きく豪華な都市だけを理想としているわけではないのです。
出典・画像について
画像:トマス・コール《帝国の推移:牧歌的な状態》/帝国の推移:牧歌的な状態 — Thomas Cole / Wikimedia Commons(所蔵:ニューヨーク歴史協会), 1858.2
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