雷雨の後のマウント・ホリヨークからの眺め(オックスボウ)
画家 トマス・コール →View from Mount Holyoke, Northampton, Massachusetts, after a Thunderstorm—The Oxbow / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
嵐の残る森と、日を浴びる畑。その境目の手前で、小さく描かれたコール本人が、風景から目を上げてこちらを見ています。
何が描かれているか
コネティカット川が、畑の間で大きくU字に曲がっています。左には雷雲と傷んだ木、右には日の当たる農地。マサチューセッツ州のマウント・ホリヨークからの眺めを、天候も土地の姿も異なる二つの側に分けて見せています。
作品の見どころ
手前の中央付近をよく見ると、岩の陰に小さな人物がいます。コール自身です。写生の手を止め、こちらへ顔を向けています。広大な景色を眺めていたはずが、その景色を描いている人に見返される。人物の小ささが、土地の広がりをいっそう際立たせます。
制作背景
森と畑の対比は、アメリカの将来への希望とも、自然の保存を求める表現とも読まれてきました。現在の館の解説は、入植と開発が自然へ入り込む構図に注目しています。明るい農地をそのまま「よい未来」と決めず、二つの側に何があり、何が失われるのかを見比べたくなる絵です。
出典・画像について
画像:トマス・コール《雷雨の後のマウント・ホリヨークからの眺め(オックスボウ)》/雷雨の後のマウント・ホリヨークからの眺め(オックスボウ) — Thomas Cole / The Metropolitan Museum of Art; Gift of Mrs. Russell Sage, 1908, 08.228
全景を比例縮小しています。
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