ティヴォリ近郊の眺め(朝)
画家 トマス・コール →A View near Tivoli (Morning) / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
古代の水道の上には中世の塔、その後ろには近代の橋。コールが旅先で見つけた一角には、違う時代の建物が重なっています。
何が描かれているか
旅先のイタリアで見つけた、ティヴォリ近郊の眺めです。草木の茂る平野を横切って、古い水道のアーチが延びています。右の大きなアーチの上には、壁の一部を失った塔が立っています。
作品の見どころ
ここで交差するのは古代ローマの二つの水道です。その上に中世の塔が築かれ、後ろには当時の橋も延びています。一つの遺跡だけを眺めるのではなく、時代の違う建物がどうつながっているかを見ると、この場所の長い時間が見えてきます。
制作背景
コールは1829年から1832年の欧州旅行で、イタリアの田園を写生しました。有名な名所に限らず、歩く途中で見つけた一角にも心を引かれています。実際に観察したこうした遺跡や土地の姿が、帰国後の空想的な風景にもつながっていきます。
出典・画像について
画像:トマス・コール《ティヴォリ近郊の眺め(朝)》/ティヴォリ近郊の眺め(朝) — Thomas Cole / The Metropolitan Museum of Art; Rogers Fund, 1903, 03.27
全景を比例縮小しています。
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