1842年
40〜41歳頃

人生の航路:壮年期

画家 トマス・コール →
The Voyage of Life: Manhood / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
舟は岩の間の急流へ進み、男は手を合わせて空を見上げます。青年期の広い眺めから一転し、険しい岸と暗い雲が旅人を囲んでいます。

何が描かれているか

赤い衣の男が舟の上で膝をつき、手を合わせています。川は白く泡立ち、舟の前には険しい岩が迫っています。四点連作れんさくの三枚目で、青年だった旅人が人生の試練に出会う場面です。

作品の見どころ

前作では川の先まで見渡せましたが、ここでは両岸の岩が迫り、行く手の見通しも限られます。左上には光に包まれた天使が小さく浮かんでいます。近くの危険と遠い光の距離が、祈る人物をいっそう孤立して見せます。

制作背景

所蔵館は、この連作を死と復活に関わるキリスト教の教えに結びつけ、祈りによる救いを描いたものと解説しています。荒れた水や暗い雲は、天候だけを表すのではなく、人が経験する苦しみとも重なります。掲載作は、最初の組をもとにコールがローマで描いた1842年版です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
目録番号
1971.16.3

出典・画像について

画像:トマス・コール《人生の航路:壮年期》/人生の航路:壮年期 — Thomas Cole / Courtesy National Gallery of Art, Washington; Ailsa Mellon Bruce Fund, 1971.16.3
画像の出典 / NGA Open Access / CC0 1.0(画像情報:2026-10-16 確認)
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