人生の航路:青年期
画家 トマス・コール →The Voyage of Life: Youth / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
青年の目指す先には、空に浮かぶ白い宮殿。けれど川はその方へ真っすぐ続いていません。夢と旅路のずれが、明るい風景に潜んでいます。
何が描かれているか
青年が金色の舟から身を乗り出し、空に浮かぶ白い宮殿へ腕を伸ばしています。花や木々は豊かで、空も明るく晴れています。前作で舟に同乗していた天使は、今は岸辺から旅人を見送っています。
作品の見どころ
青年の指す方向と、川の流れを別々に追ってみると、二つは一致しません。川は奥で右へ曲がり、岩の間へ続いています。輝く宮殿が目を引くほど、その手前で曲がる流れを見落としそうになります。
制作背景
四点連作《人生の航路》の二枚目です。所蔵館は空の宮殿を、若者が夢見る名声や栄光の象徴と説明しています。明るい景色に前進の喜びを描きながら、願いどおりには進まない人生も忍ばせています。掲載作は、コールが二度目の欧州旅行中に描いた1842年の組に属します。
作品情報
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
出典・画像について
画像:トマス・コール《人生の航路:青年期》/人生の航路:青年期 — Thomas Cole / Courtesy National Gallery of Art, Washington; Ailsa Mellon Bruce Fund, 1971.16.2
全景を比例縮小しています。
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