1467〜1469年頃
40代後半〜50代頃

聖アントニウス多翼祭壇画さいだんが

画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →
Polittico di Sant’Antonio / ウンブリア国立美術館(ペルージャ)
金色の聖母子せいぼしの上に、奥深い列柱廊が開いています。一つの祭壇画で、異なる空間の作り方を見比べられます。

何が描かれているか

中央に聖母子、その左右に聖人たちが並び、上の細長い区画では天使ガブリエルと聖母が向き合っています。下には聖人の奇跡などを描く小さな場面。複数の段を持つ祭壇画なので、まず中央、上、下の順に全体を辿ると、それぞれの場所に違う物語があることが分かります。

作品の見どころ

上部の《受胎告知じゅたいこくち》で、二人の間に開く列柱廊へ目を向けてみてください。柱が繰り返されるほど奥の通路は細くなり、見通しの深さが際立ちます。一方、中央には金地の輝きが残ります。遠近法えんきんほうの新しさと、祈りの場が受け継いできた祭壇画の形式とが、同じ作品の中に組み合わされています。

制作背景

ペルージャのサンタントニオ修道院しゅうどういんの女性共同体のための作品で、1468年には市の資金援助を受けています。館は1467〜1469年頃に位置づけ、テンペラと油彩ゆさいの併用を説明しています。現在、中央下の一部に見える空所も制作当初のままではなく、後の修道院の改変に関わる欠損です。

作品情報

材質・技法
板にテンペラと油彩
所蔵
ウンブリア国立美術館(ペルージャ)
目録番号
111–114

出典・画像について

画像:Piero della Francesca《聖アントニウス多翼祭壇画》/聖アントニウス多翼祭壇画 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
後の改変で失われた区画を含む、祭壇画の現存全体。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。 Web表示では作品の外側の撮影用余白だけを輪郭に沿って透過。元画像のバイト・色・解像度は変更していません。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。