貝殻のような天井から、一つの卵が下がっています。その真下に、眠る幼子と聖母が静かに収まります。
何が描かれているか
聖母は眠るキリストを膝に抱き、聖人と天使たちに囲まれています。右手前で甲冑を着て膝をつく男性は、注文主フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ。背後の建築には大きな貝殻形の装飾があり、そこから卵が吊り下がっています。人々の上にある空間まで、一つのまとまりとして感じられる祭壇画です。
作品の見どころ
卵から聖母の顔、幼子へと下りる中心線と、その両側に立つ人物の列を見てみてください。建築の奥行きが、集まった人々を包む器のように働いています。人物を一人ずつ覚えるより、頭の高さ、足元、天井の大きな曲線を辿ると、誰も大きく動かないまま全体を支える構成の確かさが伝わってきます。
制作背景
所蔵館は1472〜1474年とし、家の継承者の誕生と妻バッティスタの死に結びつける注文の解釈を紹介していますが、元の設置先は確定していません。卵にも聖母の母性や家の紋章に関わる意味が読まれてきました。また板は後に小さくされており、元は建築がさらに広がっていました。今の窮まり方を、最初からの設計と思い込まないことも大切です。
出典・画像について
画像:Piero della Francesca《モンテフェルトロ祭壇画》/モンテフェルトロ祭壇画 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。
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