1473〜1475年頃
50代〜60歳頃

ウルビーノ公夫妻の肖像

画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →
I duchi di Urbino: Federico da Montefeltro e Battista Sforza / ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
二人は別々の板に描かれていますが、背後の風景はつながっています。遠くまで続く土地が、向かい合う横顔を結びます。

何が描かれているか

左のバッティスタ・スフォルツァと右のフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロが、横顔で向かい合っています。夫の褐色かっしょくの肌と赤い帽子、妻の白い肌と真珠の飾り。その違いは鮮やかですが、背後には同じ高さで丘、水辺、遠い空が続き、二枚を一組の肖像として見せています。

作品の見どころ

横顔の輪郭りんかくは古いコインの人物像を思わせます。目の向きや笑顔で語る肖像とは違い、鼻、額、顎の線や衣服の形が、その人の存在を伝えます。顔をよく見た後で遠い風景へ目を移すと、手前の大きな頭部と、はるか下の小さな土地との落差に気づきます。細かく描く力と、全体を組み立てる力が同時に働く絵です。

制作背景

ウフィツィ美術館は1473〜1475年頃としています。バッティスタは1472年に亡くなっており、白い肌にその死を暗示する意味を読む見方もありますが、肌の表現には当時の美の慣習も関わります。二枚の裏にはそれぞれ凱旋車の場面と徳を讃たたえる銘文があります。ここに示すのは表側の二枚で、裏面を切り取って一枚にしたものではありません。

作品情報

材質・技法
板に油彩ゆさい
所蔵
ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
目録番号
1890年目録 1615、3342

出典・画像について

画像:Piero della Francesca《ウルビーノ公夫妻の肖像》/ウルビーノ公夫妻の肖像 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
二枚一組の肖像の表側を示す配布複製。背面の凱旋図はこの画像には含まれません。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。