ウルビーノ公夫妻の肖像
画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →I duchi di Urbino: Federico da Montefeltro e Battista Sforza / ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
二人は別々の板に描かれていますが、背後の風景はつながっています。遠くまで続く土地が、向かい合う横顔を結びます。
何が描かれているか
左のバッティスタ・スフォルツァと右のフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロが、横顔で向かい合っています。夫の褐色の肌と赤い帽子、妻の白い肌と真珠の飾り。その違いは鮮やかですが、背後には同じ高さで丘、水辺、遠い空が続き、二枚を一組の肖像として見せています。
作品の見どころ
横顔の輪郭は古いコインの人物像を思わせます。目の向きや笑顔で語る肖像とは違い、鼻、額、顎の線や衣服の形が、その人の存在を伝えます。顔をよく見た後で遠い風景へ目を移すと、手前の大きな頭部と、はるか下の小さな土地との落差に気づきます。細かく描く力と、全体を組み立てる力が同時に働く絵です。
制作背景
ウフィツィ美術館は1473〜1475年頃としています。バッティスタは1472年に亡くなっており、白い肌にその死を暗示する意味を読む見方もありますが、肌の表現には当時の美の慣習も関わります。二枚の裏にはそれぞれ凱旋車の場面と徳を讃える銘文があります。ここに示すのは表側の二枚で、裏面を切り取って一枚にしたものではありません。
出典・画像について
画像:Piero della Francesca《ウルビーノ公夫妻の肖像》/ウルビーノ公夫妻の肖像 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
二枚一組の肖像の表側を示す配布複製。背面の凱旋図はこの画像には含まれません。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。