1452〜1466年頃
30〜50代頃

コンスタンティヌスの夢

画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →
Il sogno di Costantino / サン・フランチェスコ聖堂 バッチ礼拝堂(アレッツォ)
眠る皇帝に届く天使の光。暗がりの中で、天幕、寝台、番兵の姿が次々に浮かびます。

何が描かれているか

天幕の中でコンスタンティヌス帝が眠り、手前には座る若者と警護の兵士がいます。上から舞い降りる天使の手元には小さな十字架。連作れんさくの物語では、皇帝は夢の中で勝利につながるしるしを授かります。眠っている人にはまだ見えない出来事を、私たちは天幕の外から目にする構成です。

作品の見どころ

まず明るい枕と皇帝の顔を見てから、光を受けた天幕のひだ、手前の兜へと目を移してみてください。姿の全てが同じ明るさで説明されず、見える部分と暗い部分が組み合わさって空間を作っています。飛ぶ天使を下から見る角度も大胆です。静かな人物だけでなく、光がどこから来るかを描き分ける画家の一面が分かります。

制作背景

《聖十字架伝説》のうち、夜の夢を題材とする場面です。公式ガイドは夜明けの光が差す時刻と説明し、飛来する天使を照明の中心として読んでいます。連作の明るい屋外や宮殿の場面と比べると、同じ礼拝堂の中で光の表情がどれほど変わるかを楽しめます。これは物語上の夢の描写で、皇帝の体験を記録した絵ではありません。

作品情報

材質・技法
フレスコ
所蔵
サン・フランチェスコ聖堂 バッチ礼拝堂(アレッツォ)

出典・画像について

画像:Piero della Francesca《コンスタンティヌスの夢》/コンスタンティヌスの夢 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
連作《聖十字架伝説》のうち、この一場面全体。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。
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