1450年
30代頃

悔悛する聖ヒエロニムス

画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →
Der heilige Hieronymus / ベルリン国立美術館 絵画館
石を握る聖人より先に、木々と川の広がりに目を奪われるかもしれません。小さな祈りの絵です。

何が描かれているか

白い髭ひげの聖ヒエロニムスが、岩場で膝をついています。胸に当てる石と祈りの珠、岩のくぼみに置かれた本が、悔悛と学問の生活を伝えます。手前には赤い帽子とライオンも見えます。木々の列と細い流れは、人物の背後を埋める飾りではなく、祈る身体を包む場所になっています。

作品の見どころ

近くの木の太い幹から、小さくなる木立、さらに遠い水辺へと視線を動かしてみてください。大きな建築がなくても、重なりと大きさの違いで奥行きが生まれます。ベルリン絵画館は、水に映る木の幹にも注意を促しています。聖人の小さな動きと、空へ開ける広い風景の釣り合いを見つける楽しさがあります。

制作背景

紙札に署名と1450年の年記を持つ作品で、所蔵館は小ささから個人の祈りのための絵と考えています。1968〜1972年の洗浄では、背景の古い上塗りの下から元の樹冠と薄い雲が現れました。今日見える穏やかな空にも、後世の手を取り除いてきた保存の歴史が重なっています。

作品情報

材質・技法
栗材の板
所蔵
ベルリン国立美術館 絵画館
目録番号
1904

出典・画像について

出典:ベルリン絵画館:聖ヒエロニムス(2026-10-19 確認)
画像:Piero della Francesca《悔悛する聖ヒエロニムス》/悔悛する聖ヒエロニムス — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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