石を握る聖人より先に、木々と川の広がりに目を奪われるかもしれません。小さな祈りの絵です。
何が描かれているか
白い髭の聖ヒエロニムスが、岩場で膝をついています。胸に当てる石と祈りの珠、岩のくぼみに置かれた本が、悔悛と学問の生活を伝えます。手前には赤い帽子とライオンも見えます。木々の列と細い流れは、人物の背後を埋める飾りではなく、祈る身体を包む場所になっています。
作品の見どころ
近くの木の太い幹から、小さくなる木立、さらに遠い水辺へと視線を動かしてみてください。大きな建築がなくても、重なりと大きさの違いで奥行きが生まれます。ベルリン絵画館は、水に映る木の幹にも注意を促しています。聖人の小さな動きと、空へ開ける広い風景の釣り合いを見つける楽しさがあります。
制作背景
紙札に署名と1450年の年記を持つ作品で、所蔵館は小ささから個人の祈りのための絵と考えています。1968〜1972年の洗浄では、背景の古い上塗りの下から元の樹冠と薄い雲が現れました。今日見える穏やかな空にも、後世の手を取り除いてきた保存の歴史が重なっています。
出典・画像について
画像:Piero della Francesca《悔悛する聖ヒエロニムス》/悔悛する聖ヒエロニムス — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
配布写真に含まれる原額も保持。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。 Web表示では作品の外側の撮影用余白だけを輪郭に沿って透過。元画像のバイト・色・解像度は変更していません。
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