1459年頃
40代頃

マグダラのマリア

画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →
Santa Maria Maddalena / アレッツォ大聖堂
赤と緑の衣服の間で、小さな器が光を受けています。壁に描かれた聖女が、そこに立つ人のように現れます。

何が描かれているか

大きなアーチの下に、マグダラのマリアが立っています。長い髪が肩へ落ち、手には小さな器。赤と緑の布、白い裏地が広い面を作り、下を向いた顔を包みます。多くの人物が登場する《聖十字架伝説》とは違い、一人の身体と、その人を囲む建築だけに目を向けられる壁画です。

作品の見どころ

衣服の大きなひだから、指先のそばの透明な器へ視線を移してみてください。重い布と透ける材質が同じ光の中にあり、細部だけが別の世界に浮くことはありません。足元と上のアーチが人物を囲むため、ただ平らな壁に人が描かれるのではなく、向こう側のくぼみに立っているような奥行きが生まれます。

制作背景

アレッツォ大聖堂の聖具室の入口近くにある壁画で、公式観光案内は1459年頃としています。ヴァザーリもこの聖女像に言及しました。礼拝堂の連続物語、郷里の市庁舎の《復活》、そして大聖堂の一人の聖人。同じ壁画という技法が、場所と目的に応じて異なる働きを持つことを見比べられます。

作品情報

材質・技法
フレスコ
所蔵
アレッツォ大聖堂

出典・画像について

画像:Piero della Francesca《マグダラのマリア》/マグダラのマリア — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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