眠る兵士たちの上で、キリストだけが目を開けています。その正面のまなざしが、こちらへまっすぐ届きます。
何が描かれているか
石棺の縁に片足をかけたキリストが、赤い十字の旗を持って立ち上がっています。手前では四人の兵士が、身体を折ったり頭を後ろへ倒したりして眠っています。キリストの開いた目と、兵士たちの閉じた目。動き回る人がいなくても、その違いだけで復活という出来事の隔たりが伝わってきます。
作品の見どころ
キリストはほぼ正面を向き、下の兵士たちは横、前、後ろと異なる向きを見せます。複雑な姿勢の上に揺るがない中心が立つため、絵全体に強い安定が生まれます。遠くの木々の姿も左右で違います。細部の象徴を一つずつ解く前に、眠りから覚醒へ、下から上へと目が導かれる体験をしてみてください。
制作背景
市の宮殿に伝わる壁画で、制作年や元の位置には今も研究上の幅があります。修復研究所は1458〜1468年を掲げ、ガリレオ博物館の解説は1463〜1465年頃としています。2018年までの修復では、乾いた漆喰に描く部分を多く含む複雑な技法も調べられました。眠る兵士の一人が自画像だという話は、可能性として伝わるものです。
出典・画像について
画像:Piero della Francesca《キリストの復活》/キリストの復活 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
2018年に完了した保存修復より前から配布されていた複製。修復後の表面の記録ではありません。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。 Web表示では作品の外側の撮影用余白だけを輪郭に沿って透過。元画像のバイト・色・解像度は変更していません。
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