聖母子の後ろの小部屋に、細い光が差しています。静かな顔と、光を受けるものの手触りを楽しむ絵です。
何が描かれているか
聖母に抱かれた幼子が、片手を上げて祝福し、もう一方の手に白い花を持っています。両側の天使は声を上げずに立ち、背後には棚や小さな部屋が見えます。教会の大空間ではなく、身近な室内のような場所に、どっしりした聖母子の姿が現れています。
作品の見どころ
左奥の窓から入る光と、それを受ける部屋の空気に注目してみてください。人物の肌、薄い布、幼子の赤い珊瑚の飾りも、同じ室内の明るさに包まれています。所蔵館は、こうした細やかな光の表現をフランドル絵画への関心と結びつけています。《モンテフェルトロ祭壇画》の大きな建築とは違う、近くで見るための豊かさがあります。
制作背景
セニガッリアのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ聖堂に伝わった作品で、館は1470年代としています。フェデリーコの娘ジョヴァンナとジョヴァンニ・デッラ・ローヴェレの結婚の贈り物という説から、1474年や1478年に結びつける研究もあります。ただし注文の事情を確定した記録として扱うことはできません。
出典・画像について
画像:Piero della Francesca《セニガッリアの聖母》/セニガッリアの聖母 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。
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