1452〜1466年頃
30〜50代頃

聖なる木の礼拝とシバの女王の会見

画家 ピエロ・デッラ・フランチェスカ →
Adorazione del Sacro Legno e incontro tra Salomone e la Regina di Saba / サン・フランチェスコ聖堂 バッチ礼拝堂(アレッツォ)
左で膝をつく女王が、右では王と向き合います。一枚の壁に、二つの時が静かに続いています。

何が描かれているか

左の屋外でシバの女王が木の前に膝をつき、右の柱廊ではソロモン王と会見しています。これは《聖十字架伝説》の一場面。伝説では、女王は橋に使われた木が後にキリストの十字架となることを悟り、礼拝したとされます。同じ女王を二度描くことで、移動と出会いを一つの横長の絵にまとめています。

作品の見どころ

馬や木々のある左側と、まっすぐな柱が立つ右側で、景色は大きく変わります。それでも衣服の柔らかな色と、ゆったり間を取る人物の並びが、両方をつないでいます。誰が何を言うかより先に、輪郭りんかくの響き合いや人と人の距離を眺めてみてください。大勢がいても騒がしくならない、ピエロの語り方に出会えます。

制作背景

壁画連作れんさくはアレッツォのバッチ礼拝堂にあり、全体の制作期間は1452〜1466年頃とされています。木の来歴を語る中世の『黄金伝説』に基づく物語で、描かれた出来事をそのまま史実とするものではありません。礼拝堂では物語の順番どおりに場面が並んでいないため、ここでは一場面全体を独立して見られるようにしています。

作品情報

材質・技法
フレスコ
所蔵
サン・フランチェスコ聖堂 バッチ礼拝堂(アレッツォ)

出典・画像について

画像:Piero della Francesca《聖なる木の礼拝とシバの女王の会見》/聖なる木の礼拝とシバの女王の会見 — Piero della Francesca / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
連作《聖十字架伝説》のうち、この一場面全体。礼拝堂の全壁面を写した画像ではありません。配布画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。