1443年
40代半ば頃(推定)

フィレンツェ大聖堂の大時計

画家 パオロ・ウッチェロ →
Orologio monumentale / サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(フィレンツェ)
数字は24まで、針は反時計回り。時間を読むための壁にも、奥行きを感じさせる顔が描かれています。

何が描かれているか

大きな円の周囲にローマ数字が並び、四隅の丸い枠から光輪を持つ男性の顔が現れます。フィレンツェ大聖堂の入口の上、内壁に描かれた時計の文字盤です。四人は福音書記者とする見方が有力ですが、預言者とする解釈もあります。

作品の見どころ

四つの顔は、丸い穴からこちらをのぞくように見えます。円を四角の中に収めた単純な構成に、顔と枠の陰影が立体感を加えています。遠近法えんきんほうが大きな物語のためだけでなく、日々見上げる文字盤にも使われていることが分かります。

制作背景

文字盤は1443年の仕事です。この時計は日没を一日の区切りとする24時間制で、反時計回りに進みます。ただし現在の機構は18世紀のもの、星形の針も修復時の再制作です。描かれた部分と、今も時を刻む仕組みの年代は分けて見ることができます。

作品情報

材質・技法
時計文字盤のフレスコ画。針・機構は後世のもの
所蔵
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(フィレンツェ)

出典・画像について

画像:Paolo Uccello《フィレンツェ大聖堂の大時計》/フィレンツェ大聖堂の大時計 — Paolo Uccello / Jebulon / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
壁画の文字盤全体。現在の針と機構は後世のもの。写真の遠近の変化は補正していません。取得画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。原画像バイトを保全し、表示用の縮小派生も全景を保持します。 表示では作品の外側の壁・撮影背景だけを輪郭に沿って透過しています。作品内の色や全場面、額縁を保ち、元画像の画素は変更していません。
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