1446〜1448年頃(諸説)
50歳前後(推定)

大洪水と水の退去/ノアの犠牲と酩酊

画家 パオロ・ウッチェロ →
Flood and Waters Subsiding; Sacrifice and Drunkenness of Noah / サンタ・マリア・ノヴェッラ美術館(フィレンツェ)
左右から迫る舟の側面が、人々を狭い場所へ押し込むよう。遠近法えんきんほうが、整然さよりも不安を生んでいます。

何が描かれているか

上の半円形には大洪水と水が退く場面、その下にはノアの犠牲と酩酊の物語があります。上段では人々が身をかがめ、しがみつき、中央近くには大きく直立する男性が見えます。下段には祈る人々や葡萄棚、横たわる人物が続きます。

作品の見どころ

上段の舟の側面にある線を追うと、左右で奥行きの向きが違います。整った直線を使っているのに、安心して立てる場所が見つからない。その圧迫感と、人々の大きくねじれた姿が、災害の恐ろしさを伝えます。下段の物語も含め、時間を一場面ずつ区切らずに見せる構成です。

制作背景

「緑の回廊」の壁画群の中でも、ウッチェロの代表作として評価される部分です。制作年には幅があり、文化省目録の1446〜1448年頃を示しています。1966年の洪水を含む被害と修復を経ており、下部の欠損は作品の現状です。特定の人物を同時代の教皇らとする説は、確定した同定ではありません。

作品情報

材質・技法
フレスコ壁画(剥離・移設)
所蔵
サンタ・マリア・ノヴェッラ美術館(フィレンツェ)
目録番号
0900281149-0(壁画群)

出典・画像について

画像:Paolo Uccello《大洪水と水の退去/ノアの犠牲と酩酊》/大洪水と水の退去/ノアの犠牲と酩酊 — Paolo Uccello / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
大洪水・水の退去と、その下の犠牲・酩酊を含む二段の現存全体。下部の大きな欠損は当サイトの切り取りではありません。取得画像の全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。原画像バイトを保全し、表示用の縮小派生も全景を保持します。 表示では作品の外側の壁・撮影背景だけを輪郭に沿って透過しています。作品内の色や全場面、額縁を保ち、元画像の画素は変更していません。
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